虹の橋へ

旅立ちました。
今朝、病院で一週間振りにうんちをして綺麗にしてもらい、先生の手から缶詰めを食べました。
注射をして、帰宅後はまたトイレに行き、うんちをしました。

疲れただろうからベッドに休ませ、酸素吸入器を当てました。

親戚がお見舞いに来てくれ、ムック、と呼び掛けると反応がなく、息をしていないのです。

胸に手を当てても鼓動が感じられず、急いで獣医さんに電話しました。

「まず抱っこして上げて、声をかけてあげてください。
心臓が止まったように感じても、少しの間は微弱ながら動いていてまだ数分は息があり、声が聞こえています。
15分後くらいにお電話しますね。」

と言われて、家族で抱っこし、声を掛けました。慌てていて、先生のお電話に気付かず、かけ直し、やはり心臓が止まっています、と伝えました。

「宜しければ、確認して、手続きなどお伝えしますが、自宅に置いておきたいというご希望であれば、それでももちろん結構ですが、どうされますか?」

家族と相談し、先生がそこまで気に掛けてくださるならお任せしましょう、と結論が出ました。

病院に連れて行き、診察台に乗せ、先生がムック、と呼び掛けても反応はありません。
心音、瞳孔など一通り診てもらい、やはり、でした。

「お顔や毛を綺麗にして、お箱にお入れしますか?」

お願いして、白い綺麗なお箱に綺麗な姿のムック。

「昨日、診察にいらっしゃらなかったので、もしかしたら、、と心配していたんです。今朝、元気な姿を見て、嬉しかったです。さっきまで元気だったのに、急に亡くなることもあるので…
お顔も身体も綺麗で安らかだったと思います」と先生。

「先生にはムックも懐いていて、とても気に掛けて頂き、ありがとうございました。」と母。
「ありがとうございます」と父。
「お陰様で最期まで可愛いままいてくれて、先生には大変感謝しています。」と私。

「ムックのことは一生忘れません。」と先生。
悪性リンパ腫の子の治療に役立ててください。」と涙ながらに母。
「はい」と赤い目をして先生が力強く言ってくださって私も涙が出ました。

葬儀業者さんのパンフレットを2つ頂き、帰宅。
葬儀の手配と酸素ハウスの解約、お花を買ったり、慌ただしくて、やっと落ち着きました。

泣いている暇はありません。明日、葬儀業者さんが迎えに来ます。

ムックの美しい姿を目に焼き付けておかないと。
感謝の気持ちで晴れやかに送りたいと思います。
犬らしく、立派な最期でした。

よく頑張ったね。8年間、一緒に居てくれてありがとう。両親に会えるといいね。

私たち家族はとても幸せでした。ムックも幸せだったと思います。そしてこれからも心の中に行き続けます。

ムック、チワワとヨーキーのミックス犬、オス
2011.2.17~2019.7.20

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